EIGRPの手動ルート集約についてまとめています。
細かいルートをたくさん流してしまうと、ルートを受け取ったルータはルーティングテーブルがごちゃごちゃになり、見づらいことが多いので集約を使ってスッキリしたいものです。
EIGRPルート手動集約検証構成
EIGRPルート手動集約の検証構成を以下に示します。
現段階では、ルート集約は行わずR1からR2へLo1-Lo4のネットワーク(10.1.1.0/24,10.1.2.0/24,10.1.3.0/24,10.1.4.0/24)を個別に4つのルートを広報しています。
4つのルートを受け取ったR2のルーティングテーブルは下記のようになります。
EIGRPルート手動集約設定
R1においてLo1-Lo4のネットワーク(10.1.1.0/24,10.1.2.0/24,10.1.3.0/24,10.1.4.0/24)を1つにまとめて広報してみようと思います。
設定コマンドはこちら。
ここでは10.1.0.0/16に集約してみようと思いますので、下記コマンドになります。
EIGRPルート手動集約設定
EIGRPルート手動集約の確認方法
R2のルーティングテーブルを確認して、ルート集約ができているか確認してみます。
使用するコマンドはshow ip routeコマンドです。
R1のLo1-Lo4のネットワーク(10.1.1.0/24,10.1.2.0/24,10.1.3.0/24,10.1.4.0/24)が10.0.0.0/16に集約され、集約後ルートのみが広報されたことが確認できます。
EIGRPでは、集約前ルート(10.1.1.0/24,10.1.2.0/24,10.1.3.0/24,10.1.4.0/24)は広報されません。
(BGPの集約だとこの限りではないですが)
ちなみにR1のルーティングテーブルにはループ防止用のNull0宛てのルート(AD=5)が自動的に出てきます。
参考文献
CCO
Configuring the EIGRP Route Summarization Autonomous System Configuration
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