IPルーティング概要

IPルーティングってどんな技術?

IPルーティングとはIPパケットを宛先まで届けることです。
IPルーティングは下記の3つのSTEPから成り立っています。
STEP1からSTEP3までを順番に行うことで、IPパケットの転送を行います。

STEP1:ルーティング
STEP2:スイッチング
STEP3:カプセル化

では、それぞれのSTEPを細かく見ていきましょう

STEP1:ルーティング

このステップでは、ルーターはパケットを受け取ったときに、パケットをどのインタフェースから出力するかを決めます。

STEP1:ルーティング

ルーターは到着したパケットの宛先アドレスを見て、ルーティングテーブルを検索します。

STEP2:スイッチング

このステップでは、インタフェース間でパケットを移動させます。

STEP2:スイッチング

STEP3:カプセル化

このステップでは出力インタフェースに合ったL2ヘッダでカプセル化を行います。

STEP3:カプセル化

IPルーティングってどうやって設定するの?

ルーターの場合は、IPルーティングはデフォルト有効になっているので特に設定する必要はないです。
注意が必要なのは、少し前の機種のL3スイッチです(Catalyst3550とかですね)。
これらの機種ではデフォルトでIPルーティングが有効になっていないので、下記コマンドを設定してあげる必要があります。

ip routingコマンド
(config)# ip routing

IPルーティングの設定確認方法は?

IPルーティングの設定確認で最もよく使うコマンドが「show ip route」コマンドです。
設定をした後はもちろん、トラブルシューティングの際にも使用します。

show ip routeコマンド出力例
Router#show ip route
Codes: L – local, C – connected, S – static, R – RIP, M – mobile, B – BGP
D – EIGRP, EX – EIGRP external, O – OSPF, IA – OSPF inter area
N1 – OSPF NSSA external type 1, N2 – OSPF NSSA external type 2
E1 – OSPF external type 1, E2 – OSPF external type 2
i – IS-IS, su – IS-IS summary, L1 – IS-IS level-1, L2 – IS-IS level-2
ia – IS-IS inter area, * – candidate default, U – per-user static route
o – ODR, P – periodic downloaded static route, H – NHRP, l – LISP
+ – replicated route, % – next hop override

Gateway of last resort is not set

Router#

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